「Web会議の録画データや議事録が外部サーバーに保存されるのはセキュリティ上問題がある」——官公庁・防衛関連・金融機関の情報セキュリティ担当者から、こうした相談が急増しています。
2025年の総務省調査によると、企業の72%がWeb会議中の機密情報漏洩リスクを懸念しており、特に取締役会・M&A交渉・技術戦略会議など、高度な秘匿性が求められる会議でオンプレミス型への移行が加速しています。
本記事では、通信データ・録画・AI議事録をすべて社内に閉じたオンプレミス型Web会議の導入方法を3つの選択肢に分けて解説します。
Web会議 オンプレミスとは?
オンプレミス型Web会議システムとは、映像・音声の通信サーバー、録画ストレージ、AI議事録エンジンをすべて自社データセンター内に構築し、社内ネットワークのみで運用するビデオ会議基盤です。
クラウド型Web会議(Zoom・Teams・Google Meet)との最大の違いは、会議データが一切インターネットを経由しない点にあります。通信の暗号化に加え、物理的にデータが社内から出ないため、盗聴や不正アクセスのリスクを根本から排除できます。
オンプレミスのセキュリティは、防衛省統合幕僚監部やメガバンクのセキュリティ基準にも対応できる水準であり、クラウド型では実現できない機密保護を可能にします。
クラウド型Web会議の3つの課題
課題1:通信データの外部経由リスク
クラウド型Web会議では、映像・音声データが海外を含む外部サーバーを経由します。オンプレミスとクラウドの違いとして最も重要なのが、このデータ経路の問題です。取締役会の内容や未公開の財務情報が第三者のインフラを通過することは、多くの企業にとって許容できないリスクとなっています。
課題2:録画・議事録の保管場所が制御不能
クラウド型の録画データは、プロバイダーが指定するリージョンのストレージに保存されます。データの所在地やアクセス権限を自社で完全にコントロールすることが困難であり、FISC安全対策基準や防衛省の情報保全基準に適合しないケースがあります。
課題3:AI文字起こしによる情報流出
近年のWeb会議ツールには、AIによる文字起こし・要約機能が標準搭載されています。しかし、この処理がクラウド側で行われる場合、会議の全発言内容が外部AIサーバーに送信されます。これはオンプレミスのデメリットを考慮しても、許容しがたいリスクです。
方法1:オープンソースWeb会議基盤で自社構築する
Jitsi Meet・BigBlueButtonなどのオープンソースWeb会議システムを自社サーバーにデプロイする方法です。
メリット: ライセンスコストが不要で、通信プロトコルレベルからカスタマイズが可能。
デメリット: WebRTCサーバーの構築・TURN/STUNサーバーの運用・映像品質の最適化など、高度なインフラ技術が必要。AI議事録機能は別途開発が必要で、構築に6ヶ月以上を要するケースも珍しくありません。
GBase OnPremなら:AI議事録をオンプレミスで実現

STEP 1: GBase OnPremの管理画面からAI文字起こし・要約モデルを選択し、オンプレミス環境にデプロイ
STEP 2: Web会議システムの録画データをGBase OnPremに連携し、自動で議事録を生成
STEP 3: 生成された議事録をナレッジベースに蓄積し、社内検索・チャットから即座に参照可能に
Web会議のAI議事録を完全オンプレミスで処理できるため、発言内容が外部に送信されることは一切ありません。
方法2:会議ナレッジベースを構築して議事録を資産化する
会議の議事録・決定事項・アクションアイテムをAIで自動抽出し、部門横断で検索可能なナレッジベースとして蓄積する方法です。
メリット: 過去の会議内容を瞬時に検索でき、意思決定の履歴管理と引き継ぎが効率化される。
デメリット: 議事録のフォーマット統一やタグ付けルールの整備が必要。RAGの構築・チューニングに専門知識が求められる。
GBase OnPremなら:会議データのRAG検索を自動構築

STEP 1: 議事録PDF・録画文字起こしテキストをドラッグ&ドロップでナレッジベースにアップロード
STEP 2: GBase OnPremのRAGエンジンが自動でチャンク分割・ベクトル化を実行
STEP 3: 「前回の取締役会でのAI投資の決定事項は?」のような自然言語で過去の会議内容を即座に検索

方法3:既存Web会議ツールとAI議事録を分離運用する
ZoomやTeamsをWeb会議ツールとして継続利用しつつ、AI議事録・要約機能のみをオンプレミスで処理する「ハイブリッド型」の方法です。
メリット: 既存ツールの操作性を維持しつつ、機密データの処理のみを社内に閉じることができる。
デメリット: 映像・音声の通信自体はクラウドを経由するため、完全なオンプレミスとは言えない。SaaS型との違いを理解した上で、リスク許容度に応じた判断が必要です。
GBase OnPremなら:MCP連携でハイブリッド運用を最適化

STEP 1: GBase OnPremのMCP(Model Context Protocol)機能でWeb会議ツールのAPIを登録
STEP 2: 録画データの取得→文字起こし→要約→ナレッジ格納を自動パイプラインとして定義
STEP 3: ダッシュボードから会議AIの処理状況・精度をモニタリング

オンプレミス型Web会議ソリューション比較表
| 比較項目 | OSS自社構築(Jitsi等) | SIer委託開発 | GBase OnPrem |
|---|---|---|---|
| 導入期間 | 6ヶ月以上 | 3〜6ヶ月 | 最短1日 |
| 初期コスト | 800万円〜 | 1,500万円〜 | 月額制で初期費用低 |
| AI議事録機能 | 別途開発が必要 | カスタム開発 | 標準搭載 |
| 必要な技術力 | WebRTC/ML専門家 | 要件定義担当 | IT管理者1名 |
| 録画の完全オンプレ | 可能 | 可能 | 可能 |
| RAGナレッジ検索 | 別途構築が必要 | カスタム開発 | 標準搭載 |
| セキュリティ認証対応 | 自社対応 | ベンダー依存 | FISC対応可能 |
| 運用負荷 | 非常に高い | 中程度 | 低い |
オンプレミスのメリットを最大限に活かしながら、Web会議のAI活用を安全に実現するのがGBase OnPremです。
よくある質問(FAQ)
Q1. オンプレミス型Web会議はリモート参加者も利用できますか?
A1. はい、VPNやゼロトラストネットワーク経由での社外からのアクセスに対応しています。GBase OnPremのAI議事録機能は、VPN接続された端末からの会議データも完全にオンプレミスで処理します。詳細はオンプレミス環境ガイドをご参照ください。
Q2. 既存のZoom・Teamsと併用できますか?
A2. はい、GBase OnPremはMCP連携機能により、Zoom・Teams等の既存Web会議ツールからの録画データを自動取得し、AI議事録処理のみをオンプレミスで実行するハイブリッド構成が可能です。クラウドからの移行も段階的に進められます。
Q3. 防衛関連・官公庁でも導入できますか?
A3. GBase OnPremは完全閉域網(エアギャップ環境)での稼働に対応しており、防衛省の情報保全基準やオンプレミスセキュリティ要件を満たす構成が可能です。導入支援チームが個別にセキュリティ要件のヒアリングを行います。
まとめ
オンプレミス型Web会議は、取締役会・M&A交渉・技術戦略会議など、最高レベルの機密性が求められる場面で不可欠なインフラです。2026年、オンプレミス回帰の流れが加速する中、AI議事録を含むWeb会議データを完全に社内で管理する体制の構築が急務となっています。
GBase OnPremは、Web会議のAI文字起こし・要約・ナレッジ蓄積をすべてオンプレミスで処理し、最短1日で稼働開始できるオールインワンプラットフォームです。
Web会議の機密情報、完全に守れていますか?
